旅の楽しみとは

たまに電車に乗って遠くに行きたくなる時があります。
電車に乗ってただただ風景が流れているのを見ていると、時間が流れているんだなと感じるんです。

今回は一人で7時間くらい電車に乗る旅に出ました。
片道7時間なので、現地についても観光らしいことは何もできないとわかってはいたのですが、
遠くに行きたいなと思って電車に飛び乗りました。
各駅停車から、快速列車、特急列車と色々と電車に乗ります。
普段乗っている各駅停車と違って、特急列車に乗ると、一駅ごとの間がとても長くて当たり前のことなのですが、
止まらずにぐんぐんと景色が変わっていく様がとても心地よいように思っていました。
ぼんやりと景色を眺め、お茶を飲んで、お菓子を摘んだり、時折本を読んだりして、時間を過ごします。
車の移動だとできない心地よさ。
停車駅が近くなると、ビルや大きな建築物が増えて、
また走り出すと郊外ののんびりとした景色戸建のお家がポツポツと並ぶ様が見られて、
遠く離れてきているな、と田舎の風景を楽しんできました。
現地について、ホテルで一泊ホテルの大浴場を楽しんでゆっくり寝たら、
翌朝は駅で、駅弁とその地の名物を買ってまた7時間の電車に乗って帰ってきました。

こんな旅をたまにしたくなるんだよね。
と今回の旅の話を友達にしたところ。
「強制的に何もできないもんね」と言われハッとしました。
この何もしないで景色を眺める時間、この時間はとても貴重でした。
家にいるとついつい何かと体を動かして、止まっているのは寝る時だけ、
なんて無意識に考えている部分があったように思います。
家にいる間は何かをすることことこそが有意義だと考えてしまっていたようです。

電車に乗って何もせずに景色を眺めるということ。
これこそが私の目的だったのだと、電車旅の良さを改めて実感できました。
旅の楽しみ方も人それぞれ、誰かと行けば観光地を巡って新しいものを発見したり、体験したりする旅、
一人で行けば何もしない旅もできるし、体験する旅もできる、
旅の楽しみ方はその時の目的によって変えていいのだなと発見することができました。

旅の楽しみとは
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